サラリーマン図鑑

図鑑② サラリーマン:上司を選べない悲劇

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サラリーマンの最大のリスクは上司

上司を選ぶことはできない。自身ではどうしようもないものでありながら自身にもっとも影響を及ぼすのが上司である。昇格・昇給に上司が影響するのは当然であるが、それは大した問題ではないかもしれない。

サラリーマンの約10%はメンタルに何かしらの問題を抱えているという統計があるらしい。その最大の要因となっているのが上司との人間関係である。

10%であるから10人の所属であれば内1名はメンタルに課題があるという計算であり、つまり珍しい話でもなんでもなく、自身もいつでも当事者になる可能性がある。

これは本当に大変な事であり、最悪自身で命を絶つような事例もあるのはご存知かと思う。

ストレスチェックなどが法制化されたり、上司の部下に対するメンタルサポート研修なども世の中的にはすすんでいるようであるが、これらは重症化するのを防ぐ事はできても絶対数を減少させるものとは思えない。

上司もただの人

忘れてはならないのは上司はただの人であり、特別な能力がある人ではない。

特別な能力があればサラリーマンなどやっていない。

ほとんどの上司は自身よりもサラリーマンを少し長くやっていて、少し会社の中での立ち回りがうまいとか、社内での人脈が多少あるとか、といった程度の人である。

ただ困った事に上司はそんな事は思っていない。

「自身は仕事ができる」「自身は能力が高い」と思っていてほとんどの上司は自身の能力を過大に評価している。自身が「ただの人」なんて思っている上司はほとんどいない。

「ピーターの法則」と「ダニングクルーガー効果」と「メタ認知」

勤務先で人間関係に悩んだ時に思い出してほしいのが「ピーターの法則」「ダニングクルーガー効果」「メタ認知」の3点である。この3点を知っていれば人間関係の悩みは解消できるかもしれない。

「ピーターの法則」…能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。

つまり「自身の上司は無能な上司である可能性が高い」という事である。

「ダニングクルーガー効果」…能力の低い人は自分の能力を過大評価する、という仮説である。つまり上司は能力が低いにも関わらず自身の事を「能力が高い」と思っている、という事である。

「メタ認知」…自身が認知していることを客観的に把握し、制御することであり「メタ認知能力が向上する」というのは「自分自身を冷静に見られるようになること」である。

自身を悩ませている上司は「メタ認知能力はほとんど無い」という事、つまり自分の事など全くわかっていないという事である。

また悩んでいる自身が「メタ認知能力」を身に付けられれば無能な上司と付き合っていくのために足りないことが何か見えるようになり、上司との人間関係の悩みは大幅に軽減されるかもしれない。

人間関係に悩んでいるのであればネットで上記3点を検索し、日々の上司との関係を当てはめてみて欲しい。上司もただの人であることがわかり、見方が変わり、悩みの解決の糸口が見えてくるのではないかと思う。

まとめ

世の中にはいろいろな人がいる。自身には想像もつかないような考え、行動をとる人がいる。

人間関係の悩みは相手の考えや行動を理解できないこと、自身との違いを理解できないことが出発点であることが多いが、この違いを理解してしまえば 悩みは多くの場合解決できるし、解決することにより自身が成長することを実感できる。

以前は自身と他人との違いを理解するためにセミナーに行ったりカウンセリングを受けたりしなければならなかったが、今はネット上で結構簡単に見つけることができる。良い時代になったものだと思う。

転職はいろいろなストレスから解放されるための大きな手段であることは間違いない。

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