日銀金融政策決定会合後のトレードで失敗した、という話
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日銀金融政策決定会合と日経平均
一昨年や昨年などは日銀の金融政策決定会合があってもサプライズは何もなくマーケットへの影響もほとんどなかったが、昨今の円安基調を受けて27日~28日の同会合は非常に注目されていた。
注目を集める行事については事前にポジションを持つ人も多く、発表と同時にマーケットは大きく動く。
上に動くのか下に動くのかは分からないが とにかくよく動く。
日経平均が大きく動くので日経225オプショントトレードをする私にとってみれば大きなチャンスである。
28日(木)昼、会合終了と同時に先物が動き始め、12:30から現物が動き始める。
一瞬上昇してもその後一気に売り浴びせられ急降下する、もしくはその逆などもあるのでその点は注意をしなければならないが、後場通して(上下に乱高下するのではなく)一方向に動くと予想できるので非常にやりやすい。
巨額の資金を運用するヘッジファンドなどが動くのでそれについていくだけである。
トレード手法は極めて簡単、上方向に動くのであればコールを買えばよいし、下方向に動くのであればプットを買うだけ。
オプションを買うだけなので損失も限定されており、これほどやりやすい相場はない、はずだった…
前日(27日 水曜日)の状況
27日の空売り比率、騰落レシオ、オプション建玉残高などから日経平均は一旦の底打ちは示唆していたことから「28日(木)日銀金融政策決定会合後は上昇するだろうな」という予想は簡単にできた。
ただ各種オシレーター指標はまだ下値がある事を示唆していて、これがずっと頭の中に残っていた。そしてこれが今回のトレードの失敗の要因となった。
慎重に慎重を期す弱小サラリーマントレーダーの悪いところである。
当日(28日 木曜日)のトレード
28日(木)12:00 金融政策決定会合終了と同時に 先物が上方向に動きだした。
「予想通りだな… もう少し待ってダマシでないことが確認できればコール買い」と考えていた。その時悪夢が…
「Nonomuraさん この資料見てくれますか?」と声をかけられた。
要するに仕事だ。「今、日経平均が動き出したから後にして!」と言えるわけもなく「え!、マジっ」と思いながら笑顔で「了解です」と回答し終わらせようとするが、資料について色々説明してくれて終わりそうにない。
泣く泣くその場でのコール買いをあきらめ説明を聞く。
説明が終わったのが13:10分、その時日経平均は26700円付近をうろうろしていた。
さてどうするか、と考えを巡らせ ふっと思ったのが 26700円といえばちょうど5日移動平均線付近であり、節目でもある、昨日はオシレーター指標はまだ下値があることを示唆していたな、と。
何を血迷ったのかとっさ「ここが天井だ!」と思い、コール売りを入れてしまった。
「後場通して一方向に動く」という予想はどこかに飛んでしまっていた。
その後も日経平均は上昇を続け含み損がみるみる拡大していく。
全財産が吹っ飛ぶと言われるオプション売りの損失拡大は恐怖以外の何ものでもない。
とりあえず、これ以上損失が拡大しないよう同値のコールを同じ枚数買い、両建てとする。
SQまでまだ時間はあるし 今後どうするかはまた落ち着いてから考えよう、と。
反省
事前予想、タイミング、手法などは完ぺき、12:30分過ぎにコールを買っていれば1ヶ月分の給与位の金額は得られていたはずだった。
例えコールを買えなくても「タイミング良く買えなかったのだから相場にはインしない」とすれば損失は無かった。
わかっていても相場に入り真逆のポジションをとってしまい、損失を発生させる。
トレーダー「あるある」かと思うが、またやってしまった。自身の判断ミス以外の何ものでもないのだが、何度も繰り返してしまう。
結局 トレードの行きつくところは メンタル・自身のコントロールが全てだな、と今回も反省。
本ブログも自身の反省をアウトプットするために書きました。
読んでいただいた方何かアドバイスいただけますと幸いです。
ありがとうございました。