図鑑① 年収1000万の呪縛 就職にあたって給与水準は考慮すべき?
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年収1000万に拘りすぎた故の失敗談と「どうしたらよかったのか」を書いております。
30歳で年収1000万円
私自身中流サラリーマン家庭に育ち、お金に不自由した、という事はないが、余裕があったわけでもなく、大学時代はバイトに明け暮れていた。
大学時代、周囲にはお金持ちの学生が結構いて、何となく格差を感じていたため「給与のよいところ」を一番に就職活動、30歳で1000万といわれていた大手保険会社に就職することができた。
そして実際に31歳で1000万を超えた。
失われた20年とか30年とか言われる中、給与水準の見直しはあったが、保険会社は不況に強い業種でもあり、見直しといっても一定水準は保たれ、在職年数とともに昇格・昇給するので、年収が下がった記憶は無い。 ※転職に伴う年収低下はある。
大学時代睡眠時間を削りいくつものバイトを掛け持ちしていた私にとって 、20代から30代前半まで毎年上昇していく年収は 夢のようであった。
しかしその後 私自身この年収1000万に縛られ、私自身が普通のどこにでもいるサラリーマンになっていく一つの要因となった事は間違いない。
こんな仕事がしたかったのだろうか?
就職活動時「会社は入ってみないと分からない」「上司が替われば別会社」「異動すれば別会社」「大手企業で自身のやりたい部署に配属されることなどまず無い」と考えていた。
であれば「給与の高い業種に就職する」という考えは「あり」だし、その考え方は今でもそんなに間違っていないと思っている。
入社後、研修を経て最初の赴任地で就いた業務は保険契約事務。契約の書類チェックなどである。来る日も来る日も書類のチェックが続く。
そして、「あれ?俺こんな仕事したかったのかな?」と心に引っ掛かりを感じることとなった。
そもそも就職活動自体「給与のよいところ」を第一としていて「社会人になったらこんな事をしてみたい」みたいなものを持たず就職したのだから「俺、こんな仕事したかったのかな?」と疑問を持つのはある意味当たり前である。
年収1000万の呪縛
異動で新規事業立ち上げ部署に配属された時などは面白かったし充実していたし寝食を忘れて仕事に没頭したものであるが、サラリーマン人生においては「このままじゃだめだ」と思っている時間の方がずっと長い。
そんな風に思っていたので転職活動もしたが、そこで大きな障害となったのが「年収1000万の呪縛」である。
文系で特別な能力を持たない私のような人間が転職すると年収は確実に下がり1000万を下回る、よって中々転職に踏み切れない。
仕事に満足しているわけではなく「何とかこの状態を脱したい」と思っているのだが、起業するほどの決断力や熱中する事があるわけはない。
家庭を持った、という事もあり1000万を下回る年収となる転職を受け入れることができず、ズルズルと何年も時間だけが過ぎていく。
何故 呪縛から逃れられなかったのか?
周囲にはいた。優秀で実績もあり評価も高く、皆から「あの人は将来えらくなる…」と言われていた人があっさりと転職したり起業したりする、そんな人がそれなりにいた。
その様な人と自身の違いは何なのだろうか?
一言で言ってしまえば視野の広さ、サラリーマン社会を俯瞰的に見ていたのか、という点である。
自身はサラリーマン社会を俯瞰して見る事をしていなかった。
何故俯瞰的視野を持てなかったのか? お金・年収への執着があったから。
なぜ年収・お金への執着があったのか? 大学時代に睡眠時間を削ってバイトをしていて、結構お金に苦労した、という思いが強かったから。
それで結局サラリーマンを〇年やってきた今になって「ああしておけばよかった」「こうしておけばよかった」「自身にはこんな事が足りなかった」と思いを馳せている。
どうしたらよかったのか?
今後社会人になる就活生・新社会人の方へ、もちろん仕事は一生懸命やらなければならないし、成果を出し続けなければならないが、それだけではダメであり つねにプランB(代替案)を持つこと、いつでもプランBに移行できるように自身を磨き続けることをお勧めする。
目の前の仕事に集中するとどうしても視野が狭くなる。「自身は仕事で成果を出しているのだからそれで問題ないのではないか」と思ったりするが、それはまさに私である。
サラリーマン社会は必ずしもレベルの高い社会ではない。この会社にこのまま居てもよいのあろうか、と思う時期は来る。
常に情報収集をし続け、視野を広く持ち、自身を磨き続け、いつでもプランBに移行できるようイメージを持ち続けることを強くお勧めする。
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